塩尻にある東座という名画座で「ネタニヤフ調書」と「プラハの春 不屈のラジオ報道」の2本立てを鑑賞してきた。どちらも人々の自由を奪う腐敗した権力と、それに立ち向かう人々の物語だ。「ネタニヤフ調書」では、ネタニヤフが政権を持続させるために超極右の政党(とんでもない差別主義者たち!)と手を組む。最近日本でも近い動きがあったと恐ろしい気持ちになる。権力を使ってメディアを押さえつけようとする側が、自由を訴える人間たちと「ファシスト」と呼ぶのはイスラエルでも、60年代のチェコスロバキアでも同じだった。
東座の支配人が、上映前にこれから観る映画の素晴らしさを紹介してくれたのが名画座の特別感があって嬉しかった。後20年はつづけてくれるらしい。田舎の映画館、隣ではポルノ映画がやっている。平日の夜。客は5人ほど。暗闇のなかで物語に入り込む体験はいつだって素晴らしい。いつまでも映画文化が続きますように。そして、私たちが自由でいられますように。