第14回恵比寿映像祭(2022)短編アニメーション作品『ガスー』が展示されます。
“スペクタル後 AFTER THE SPECTACLES” をテーマに開催される
『第14回恵比寿映像祭』にて、短編アニメーション作品『ガスー(2021)』が上映、展示されます。
誰もが経験したことのないパンデミックによって、私たちの日常は大きく変化しました。その中においても、映像はより身近なメディアとして浸透し、社会、政治、経済、文化の変化を映し出すツールのひとつになっています。とりわけ、ソーシャルメディア上のコミュニケーションによって、誰もが複層的な次元で映像体験が可能となった現代は、祝祭的イヴェントから、災害や戦争などの出来事まで、いかなる情報も、一大スペクタクルに見える時代です。
スペクタクルという言葉は、風景や光景という意味のほかに、しばしば壮大な見世物という意味で使われています。その語源、ラテン語のspectaculum(スペクタクラム)には、光学的な意味と同時に、地震や火山噴火などの天変地異などが含まれていました。19世紀になると、近代国家の誕生とともに、博覧会、写真、映画のなかで、それまでの天変地異は、壮大な風景や見世物として視覚的に再現され、人々に受容されていきます。
第14回恵比寿映像祭では、「スペクタクル後」をテーマに19~20世紀にかけての博覧会や映画の歴史から現代にいたるイメージおよび映像表現について考察します。現代作家による展示や上映、イヴェントに加え、小原真史氏をゲスト・キュレーターに迎えた博覧会関連資料と当館コレクションによる企画や、映像作家・遠藤麻衣子氏によるオンライン映画プロジェクト、さまざまな作品との出会いを拡げる教育普及プログラムなどの新たな構成によって、映像体験の可能性を探っていきます。
☝️映像祭を彩るキャラクター『yebizoくん』のキャラクターデザインとGIFも制作しました!
会期:2022年2月4日(金)~2月20日(日)10:00~20:00(最終日は18:00まで)
※2月7日(月)・14日(月)は休館
会場:東京都写真美術館、恵比寿ガーデンプレイス センター広場、地域連携各所 ほか
公式webサイト:https://www.yebizo.com/jp/
展示会場では短編アニメーション作品『ガスー』のほか、巨大な”ガスー”空気人形や
アニメーション制作で使われた素材などが展示されております。観賞用にヘッドフォンも用意
されております。ぜひこの機会にご鑑賞ください!
KRASUE (2021) 予告編